Now Loading ...
かつてこの地には、旧陸軍が東洋一を誇った大刀洗飛行場を中心とする一大軍都がありました。広大な草地の飛行場に軍事施設が立ち並び、飛行学校の生徒たちや飛行部隊による航空機が連日耳納連山の遥か上空を飛び交っていました。また、周辺には商店が集まり、飛行場内では一時民間航空が営業するなど、大変な賑わいを見せていたようです。しかし、この活気に満ちた航空拠点は、昭和20年3月の大空襲によって壊滅、軍都としての機能を失い、終戦までは特攻隊の中継基地として数多くの隊員を見送った悲しい記憶が残ります。
当館はこの軍都の跡地に、飛行場の歴史を伝え、平和を語り継ぐ施設として平成21年10月に開館し、このたび5周年を迎えました。本展では、この5年間に新たに寄せられた大刀洗飛行場に関する戦時資料を中心に、人々の記憶を辿りその姿に迫ります。